修理から帰ってきました。
フィラメントが出力ヘッドの中の方まで逆流して固まっていたそうで、加熱されない部分まで逆流していたので
分解清掃が必須だったようです。
修理のついでに「原点復帰用のデータ」を頂いたので、今回は念入りに調整。

[調整〜出力]
 (1) マグネットシートがなるべく平らになっていることを確認する。
   出力したものを剥がすときに、少し曲げて剥がしたりすると思いますが、その「曲げ」が残っていないか
   しっかり確認です。
 (2) 台座に貼り付けて、再び平らになっていることを確認する。
   台座の端の部分に乗り上げていたりすると、マグネットシートの端だけが少しだけ高くなってしまいます。
   そうならないようにしっかり確認です。
 (3) SDカードに「原点復帰用のデータ」だけを入れて挿入&電源投入。
   開始ボタンを押すと手前中央で一番下の位置で停止します。
   このとき、台座が上すぎると出力ヘッドがマグネットシートにぶつかって、最悪溶けてしまいます。
   なので、事前に台座が上すぎないように、4カ所の調整ネジを少し締めておくと良いです。
   この状態で、一端電源を切ります。(電源スイッチないのでACアダプターを外します。)
 (4) コピー用紙を用意してヘッドと台座の隙間を確認。
   コピー用紙をヘッドと台座の間に滑り込ませて、コピー用紙がヘッドに少し擦る程度の距離になるように
   4カ所の調整ネジを緩めていきます。
   ヘッドは、手動で前後左右に動かせますので、動かして四隅でも同じことをして、四隅・中央あたりで
   「コピー用紙がヘッドに少し擦る程度で滑り込ませることが出来る状態」にしていきます。
 (5) 再び電源投入、すぐに開始ボタンを長押ししてヘッドを上昇させる
   マグネットとヘッドが近い状態なので、まずは長押しして上昇させて離します。
   この状態で、フィードしてフィラメントを挿入。
   一端電源を切ります。
 (6) SDカードに出力したいデータを入れて、カード上の原点復帰用データを削除。出力開始。

この手順が最適なのかどうかは分かりませんが、説明書にはあまり細かく書かれていなかったり、
原点復帰データがWebページにあると書かれているにもかかわらず、わかりやすい場所に無かったり
(私は見つけられませんでした。)するので、同機種を使っている方の参考になればと思います
(※これで安全!と保証はできませんが・・・)

こんな感じで出力できました。



出力データは、Thingiverseというサイトで無料公開されている
データからてきとうに選んだものです。
薄いデータなので、出しやすいのかもしれませんが、縁の部分で層が剥がれてしまったりしたので、
高さのあるデータを出したときにどうなるのかは、まだまだ不安を感じます。

穴と"M"のくっついている部分がチョット茶色いですが、これは出力の最中にヘッドの中に堆積したカスが
この位置にヘッドが来た(出力終了した)タイミングでドロ〜ッと出てきて固まったのでした。
出力ヘッドは物理的に移動して出力するので、離れている部分も当然ヘッドが移動します。このとき、出力が必要ない
位置でも、少しずつフィラメントが漏れ出てます。
STLから変換して作る gcode は、一筆書きの要領で軌跡をデータ化しているので、このgcodeがうまくないと
余計な「フィラメント漏れ」による不必要なつながりがたくさん出来てしまいます。
出力を眺めていると、あまり最適なgcodeになっていない部分も結構ありました(今回標準のツールで変換してます。)
このような部分で、より最適なgcodeを出力するツールを探しても良いかもですね。

Ninjabotさんの修理の対応ですが、迅速で丁寧な対応をして頂きました。
同クラスの3Dプリンターだと、この機種の半額くらいで買えてしまうものも多いですが、しっかりサポートしてくれる
という点で、この機種を選んで良かったです。
更新日:2020年7月19日

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